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【コラム】
先日ネットでトイレトレーニングについて検索をしていたら、
とある幼稚園のHPにたどり着きました。
私にも縁のある幼稚園(卒園生ではありませんが)でしたので、
じっくりと読んでいたら、「まさに!」と共感のできる内容でしたので、
ぜひご紹介させtいただきたいと思います。
抜粋して掲載すると、誤解を産んだり、正しく伝わらない
恐れもありますので、以下に全文を掲載させていただきます。
東洋英和女学院大学附属かえで幼稚園 保育だより 11月号より
http://www.toyoeiwa.ac.jp/kaede_k/new/kaede_back_0611.html
『私は、長い間かえで幼稚園で子どもたちと生活を共にしてきましたが、この頃、気になることのひとつに紙おむつの事があります。三歳児で入園する時に、かつてはほとんどの子どもがおむつは取れて
入園するのがあたりまえでしたのに、最近はトイレットトレーニングを幼稚園ですることが多くあるのが現実です。また、年長組の、希望する人と行く2泊3日のキャンプに向けての話をすると、夜は当然のように紙パンツをはいている子どもが多い事にも驚いています。身体の機能が発達していない場合など、例外はありますが、かえで幼稚園では、紙パンツは使用しませんし、キャンプにも持っていきません。
先日、私は大学3年生の人たちに話す機会がありました。息子が彼女たちと同じ1986年生まれでありましたので、私自身の子育てを振り返る時にもなりました。ちょうど、彼らが生まれた頃が、日本で、紙おむつが普及し始めた時でもありました。紙おむつが出始めた頃、テレビでは『おしっこをしても肌に触れる部分はサラサラで、おむつかぶれはなく、5回分のおしっこを吸収しても、もれることはありません』と宣伝が流れました。また小児科の先生が紙おむつを推薦する言葉を私は新聞で見たり講演で聞いたりしました。まだ、値段が高いこともあり、私は出かける時に紙おむつを利用した位でした。当時、かえで幼稚園の園長の土橋先生は、よく小児科の先生と、紙おむつについての議論を戦わせて、「弊害もあることを覚えておかなくてはいけない」と言っていました。それから、20年の月日が経ち、紙おむつと、紙パンツでの子育てが主流になりました。私は紙おむつによって、布おむつの洗濯から解放され、皮膚の弱い子どものおしりのかぶれがなくなるなどよかった点についてはわかっています。しかし、失われたものがあることをお母様方は、お考えになったことがあるでしょうか?
布おむつを取り替えてもらうことは、赤ちゃんにとっては、母乳〔ミルク〕を飲むのと同じ位、自分を大切に扱ってくれる人に出会う時でありました。赤ちゃんはおしっこをすると、布のおむつはぬれるので、気持ちが悪くて泣きました。すると、傍らにいる母親〔大人〕は駆けつけてきて「今、取り替えてあげるから、待っていてね」と声をかけながら、取り替えます。赤ちゃんは不快な時は泣けば母親がやってきて気持ちよくしてくれる事を体験します。そして母親は、足をさすったり、なでたりしながら「ああ、気持ちがよくなった」と赤ちゃんの気持ちを代弁し、にっこりほほえむことでしょう。赤ちゃんは寝ている視線で、しっかり相手の表情を見て、ことばも一緒に聴いています。泣いても良いことが保障されていますし、おしめを取り替えてもらうことを通して、心地よさを体験します。しかし紙おむつはおしっこをしても、サラサラで気持ち悪い感覚がないのですから赤ちゃんは泣きません。おまけに5回分のおしっこを取り替えてもらわなかったとしたら、それだけでも母との関わりは5分の1になります。その上、紙おむつは、取り替える時を決めるのが大人の都合の良い時になりました。
現代は、紙パンツの中でウンチをする子どもがいますし、2歳児のカンガルークラスで、トイレットトレーニングをしてみると、紙パンツをつけていることが安心だと脱ぎたがらない子どももいます。子どもにとっては、おしっこが出た感覚が紙おむつではわからなくなりましたし、おしっこが出たら、泣いて知らせる体験をしていないのです。布のパンツをはかせると、水たまりができるほどのおしっこが出ても平気で遊び続けている子どももいました。「おしっこに行きましょう」と声をかけると「まだ、おしっこが出てないからトイレに行かない」と応える子どもも増えました。いろいろ言い訳をする子どもに付き合っていると、「オムツをとる時期を逸したのだ」と思います。紙おむつによって、子どもはおしっこが出たと伝える機会を、大人は子どもの要求に応えるタイミングをつかむ機会を失ったとも言えます。
ますます、子どもたちを取り巻く環境は大人にとって便利な都合の良い時代になっています。紙おむつが悪いと言っているのではありません。大人にとって、便利で都合が良いものに出会った時は、必ず失われている大切なものがあるのではと考えてみて下さい。この20年間を振り返ってみますと、子育ての中で最も大切な人との関わりが社会の中から失われていることに危惧を感じています。多くの人が、面倒くさくて、煩わしい人間関係を敬遠し、簡単で分かりやすいことだけをする安易な方向へと生活全体が流れています。その中で、かえで幼稚園では、二階でのサークルでの交わりやバザーの準備を通して、また、送り迎えの時に出会う人たちへの挨拶や子どもに代わって頭を下げることも含めたお母様同士の関わりが様々にあります。周りの人との関わりをもって下さっていることが子育ての力となり、子どもの「心」を育てていると信じています。
園長 森高 ホサナ』
私も自分の子供には紙オムツを使用していますので、
親としてその恩恵をしっかりと受けています。
紙オムツのメリットに関して、よくわかっているつもりですし、
使用していることに関して特に罪悪感を持ったことはありません。
ただし、かえで幼稚園の園長先生のおっしゃるように、
紙オムツがいけないのではなく、それを使用することに関しての
デメリットや様々な影響についてよ〜く考える必要があると思います。
いつもこの議論になると、上手く表現できずに、なんとなくモヤモヤ感が
残りましたが、この園長先生のお話を読んで、「まさにその通り!」と思い、
ご紹介させていただきました。
「大人にとって、便利で都合が良いものに出会った時は、必ず失われている大切なものがある」
紙オムツに限らず、日進月歩で便利になっていく現代を生きる上で
心に留めておきたい言葉だなぁ。。。と思いました。
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先日ネットでトイレトレーニングについて検索をしていたら、
とある幼稚園のHPにたどり着きました。
私にも縁のある幼稚園(卒園生ではありませんが)でしたので、
じっくりと読んでいたら、「まさに!」と共感のできる内容でしたので、
ぜひご紹介させtいただきたいと思います。
抜粋して掲載すると、誤解を産んだり、正しく伝わらない
恐れもありますので、以下に全文を掲載させていただきます。
東洋英和女学院大学附属かえで幼稚園 保育だより 11月号より
http://www.toyoeiwa.ac.jp/kaede_k/new/kaede_back_0611.html
『私は、長い間かえで幼稚園で子どもたちと生活を共にしてきましたが、この頃、気になることのひとつに紙おむつの事があります。三歳児で入園する時に、かつてはほとんどの子どもがおむつは取れて
入園するのがあたりまえでしたのに、最近はトイレットトレーニングを幼稚園ですることが多くあるのが現実です。また、年長組の、希望する人と行く2泊3日のキャンプに向けての話をすると、夜は当然のように紙パンツをはいている子どもが多い事にも驚いています。身体の機能が発達していない場合など、例外はありますが、かえで幼稚園では、紙パンツは使用しませんし、キャンプにも持っていきません。
先日、私は大学3年生の人たちに話す機会がありました。息子が彼女たちと同じ1986年生まれでありましたので、私自身の子育てを振り返る時にもなりました。ちょうど、彼らが生まれた頃が、日本で、紙おむつが普及し始めた時でもありました。紙おむつが出始めた頃、テレビでは『おしっこをしても肌に触れる部分はサラサラで、おむつかぶれはなく、5回分のおしっこを吸収しても、もれることはありません』と宣伝が流れました。また小児科の先生が紙おむつを推薦する言葉を私は新聞で見たり講演で聞いたりしました。まだ、値段が高いこともあり、私は出かける時に紙おむつを利用した位でした。当時、かえで幼稚園の園長の土橋先生は、よく小児科の先生と、紙おむつについての議論を戦わせて、「弊害もあることを覚えておかなくてはいけない」と言っていました。それから、20年の月日が経ち、紙おむつと、紙パンツでの子育てが主流になりました。私は紙おむつによって、布おむつの洗濯から解放され、皮膚の弱い子どものおしりのかぶれがなくなるなどよかった点についてはわかっています。しかし、失われたものがあることをお母様方は、お考えになったことがあるでしょうか?
布おむつを取り替えてもらうことは、赤ちゃんにとっては、母乳〔ミルク〕を飲むのと同じ位、自分を大切に扱ってくれる人に出会う時でありました。赤ちゃんはおしっこをすると、布のおむつはぬれるので、気持ちが悪くて泣きました。すると、傍らにいる母親〔大人〕は駆けつけてきて「今、取り替えてあげるから、待っていてね」と声をかけながら、取り替えます。赤ちゃんは不快な時は泣けば母親がやってきて気持ちよくしてくれる事を体験します。そして母親は、足をさすったり、なでたりしながら「ああ、気持ちがよくなった」と赤ちゃんの気持ちを代弁し、にっこりほほえむことでしょう。赤ちゃんは寝ている視線で、しっかり相手の表情を見て、ことばも一緒に聴いています。泣いても良いことが保障されていますし、おしめを取り替えてもらうことを通して、心地よさを体験します。しかし紙おむつはおしっこをしても、サラサラで気持ち悪い感覚がないのですから赤ちゃんは泣きません。おまけに5回分のおしっこを取り替えてもらわなかったとしたら、それだけでも母との関わりは5分の1になります。その上、紙おむつは、取り替える時を決めるのが大人の都合の良い時になりました。
現代は、紙パンツの中でウンチをする子どもがいますし、2歳児のカンガルークラスで、トイレットトレーニングをしてみると、紙パンツをつけていることが安心だと脱ぎたがらない子どももいます。子どもにとっては、おしっこが出た感覚が紙おむつではわからなくなりましたし、おしっこが出たら、泣いて知らせる体験をしていないのです。布のパンツをはかせると、水たまりができるほどのおしっこが出ても平気で遊び続けている子どももいました。「おしっこに行きましょう」と声をかけると「まだ、おしっこが出てないからトイレに行かない」と応える子どもも増えました。いろいろ言い訳をする子どもに付き合っていると、「オムツをとる時期を逸したのだ」と思います。紙おむつによって、子どもはおしっこが出たと伝える機会を、大人は子どもの要求に応えるタイミングをつかむ機会を失ったとも言えます。
ますます、子どもたちを取り巻く環境は大人にとって便利な都合の良い時代になっています。紙おむつが悪いと言っているのではありません。大人にとって、便利で都合が良いものに出会った時は、必ず失われている大切なものがあるのではと考えてみて下さい。この20年間を振り返ってみますと、子育ての中で最も大切な人との関わりが社会の中から失われていることに危惧を感じています。多くの人が、面倒くさくて、煩わしい人間関係を敬遠し、簡単で分かりやすいことだけをする安易な方向へと生活全体が流れています。その中で、かえで幼稚園では、二階でのサークルでの交わりやバザーの準備を通して、また、送り迎えの時に出会う人たちへの挨拶や子どもに代わって頭を下げることも含めたお母様同士の関わりが様々にあります。周りの人との関わりをもって下さっていることが子育ての力となり、子どもの「心」を育てていると信じています。
園長 森高 ホサナ』
私も自分の子供には紙オムツを使用していますので、
親としてその恩恵をしっかりと受けています。
紙オムツのメリットに関して、よくわかっているつもりですし、
使用していることに関して特に罪悪感を持ったことはありません。
ただし、かえで幼稚園の園長先生のおっしゃるように、
紙オムツがいけないのではなく、それを使用することに関しての
デメリットや様々な影響についてよ〜く考える必要があると思います。
いつもこの議論になると、上手く表現できずに、なんとなくモヤモヤ感が
残りましたが、この園長先生のお話を読んで、「まさにその通り!」と思い、
ご紹介させていただきました。
「大人にとって、便利で都合が良いものに出会った時は、必ず失われている大切なものがある」
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